『 THE MOOD 』

#下着再考

102

TANGA #LIVH545 ¥11,000- CREAM

ランジェリークは一目で他のブランドと違うと感じる。
そこにはたくさんの理由があるけれど、見た時、着た時の素材感は大きな理由。
その素材選びについて、ディレクターの有馬さんにお聞きしました。

Direction / Writing / Photo
@makikakimoto

VOL.29 「 ランジェリークのこだわり ‐ 素材 ‐ 」

SILK FRAISE

CAMISOLE #AY1K10300 ¥9,900- BEIGE

柿本
前回お話を伺った“レース”の話(VOL.27)と近いのですが、ランジェリークは素材に特徴があると感じます。

有馬
そうですね。下着ではあまり使用しない素材も、必要だと感じれば積極的に使用しています。テーマを表現する時、素材はとても重要。下着という枠に縛られずに選んでいます。

柿本
たしかにギンガムシリーズもそうですが、下着にしては珍しい素材に出会います。

有馬
ただ、見た目はもちろんですが、最も重要なのは肌あたり。私自身も肌が強い方ではないので、肌が弱い人でも気にならない素材ということはマストです。例えば、直接肌に触れる下着で、気になるのは汗。そこで汗を抑えるような素材を選ぶのではなく、綿シルクウールコットンの天然素材など、気持ちよく汗を気にせず過ごせるものを選びます。

柿本
見た目と機能性どちらも諦めないことで、気分も身体も心地よい。それがランジェリークだと思っているので、素材選びのこだわりについてお聞きしてさらに腑に落ちました。

有馬
若い頃は見た目重視で選ぶこともありますが、やはり歳を重ねるつれ着心地の良さは重要となってきます。身体に最も近い下着だからこそ、華美ということではなく、贅沢な素材を選んでいます。また、上質で繊細なレースを使用しているので、そのレースとのバランスも重要。レースが自然と馴染むような素材を選びます。生地の艶は糸の細さと加工で出すことができるのですが、加工だけに頼らず糸からの自然な艶が生きている素材を選んだり作ったりすることに挑戦しています。こうして妥協せずに生地選びができるのは、前身ブランドの時のご縁によって難しい製造過程も可能にできるからこそ。下着=こういう生地という定説みたいなものに捉われない素材選びをこれからも続けていくつもりです。

SILK FRAISE
前身ブランドからシルクへのご縁があるので、シルクにはとても強いランジェリーク。それによって、シルクを下着として縫製する際に難しい仕上げの部分も、クリアすることができます。着れば着るほどシルクの肌ざわりにうっとりする、リピート率がとても高いアイテムです。

HALF SLEEB #AY1K10100 ¥12,650- GRAYSH BROWN

MUSETTE
シルクデシンという素材なのですが、下着に使っているブランドはあまり無いと思います。肌あたりがサラサラとしていてまとわりつかない、独特の気持ち良さ。肌への保湿力も備えています。

3/4 CUP BRA #LIKA270DE ¥13,750- BEIGE

CAMISOLE #LIKB470 ¥16,500- BEIGE

RYTHME
オーガニックコットン100%。コットンを使用する際も、艶感はとても大事にしています。オーガニックコットンならではの気持ち良さは残しながらも素朴にならないように意識しています。

3/4 CUP BRA #LISA120BC ¥9,900- BEIGE

STANDARD #LISH120 ¥4,950- BEIGE

108 INNER WEAR
気候の変化が著しい今、インナーによる温度調節が特に重要になってきたと思います。オリジナルのシルクコットン生地は耐洗濯性も重要視して作りました。毛玉になりづらく、肌あたりのいい柔らかさ。


LONG SLEEB #LIVC344 ¥16,500- CHARCOLE

LONG BOTTOM #LIVF744 ¥16,500- OFF WHITE

102
レースと針ぬきオーガニックコットンのコンビはとても珍しいと思います。ガーリーでありながらも素朴になりすぎないのは、リバーレースの美しさゆえ。

TANGA #LIVH545 ¥11,000- CREAM

CAMISOLE #LIVB345 ¥12,100- CREAM

JOLLY JOLLY
このシャツに使用するような布帛素材を下着に使用するのは、とても珍しいと思います。シャリっとした気持ち良さと軽さが魅力。布帛ゆえに伸びない素材なので、ギャザーを入れることで伸びが出るようデザインし、そのギャザーもレトロな雰囲気にマッチしています。子どもっぽくなりすぎず下着に似合うギンガムのサイズを考え抜き、オリジナルの生地を作り上げました。

3/4 CUP BRA #LIUA136BC ¥14,300- BLACK

STANDARD #LIUH136 ¥8,250- BLACK

FLARE PANTS #LIUE136 SOLD OUT

柿本真希 | Maki Kakimoto
エディター・ライター・ディレクター
編集、ライター。衣食住子と幅広く編集・原稿・連載・インタビューを担当。
2年間のアシスタント期を経て2001年独立。2012年からニュージーランドにて母子留学を2年半。
2014年秋に帰国後、編集・ライターに加え、ディレクション・キャスティングなど多岐にわたって活動中。