『 THE MOOD 』

#下着再考

最も肌に近い場所に、毎日必ず身につける存在である下着。
その日に何を身につけるか、それ次第で気持ちはぐっと変化するもの。
誰にも知られず、こっそりと自分ひとりで。
世の中の幻みたいな定説ではなく、他人の目でもなく、
自分が何を心地よいのか、どんなものに心がときめくのか、
もう1度自問してみると、その日にどんな下着を身につけたいのか分かるはず。
ジュエリーのように気持ちが上がり、お守りのように気持ちが強く安らかになる。
下着がそんな存在でありますように。

Direction / Edit / Text : Maki Kakimoto

「あの人が選ぶ下着。」 Vol.1

木津明子 | Akiko Kizu
スタイリスト
2007年に独立後、otona MUSE、VOGUE JAPAN、ananなどのファッション雑誌や広告を中心に活躍中。
【こども食堂レインボー】代表。

「透けないのでよく選びがちなベージュ。けれど、機能を重視して選ぶとどうしても気持ちが上がらなかったりもしましたが、
これはオレンジベージュの色味が絶妙。そしてシアーな質感と、削ぎ落とされたデザインで、大人の女為の下着って感じがします」(木津明子さん)

「実はボディスーツは今まで持っていたことないんです。でもこの繊細な美しさに一目ぼれでした。
自分にはレースは女らしすぎるんじゃないかと思い込んでいましたが、この華美すぎない繊細なレース。
さりげなく水色のレースに切り替わっている部分もたまらない。ボディスーツだけれどブラの部分はホールドされているというのも嬉しい」(木津明子さん)

「下着に限らず洋服もそうですが、明るい色を着るとそれだけでハッピーになるはず。ちょっと元気がない日は色に助けてもらうこともしばしば。
このピンクはネオンカラーのように明るい色なのに、総レースのおかげですっと肌に馴染むんです。バックスタイルのヒップも本当にかわいい。
ついつい前ばかりチェックしてしまいがちだけれど、後ろ姿も可愛いなんて更に嬉しいな」(木津明子さん)

柿本真希 | Maki Kakimoto
エディター・ライター・ディレクター
編集、ライター。衣食住子と幅広く編集・原稿・連載・インタビューを担当。
2年間のアシスタント期を経て2001年独立。2012年からニュージーランドにて母子留学を2年半。
2014年秋に帰国後、編集・ライターに加え、ディレクション・キャスティングなど多岐にわたって活動中。